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I・LOVE
2010年02月14日 (日) | 編集 |
ま、間に合った……(ぜいぜい)

牧2年、神1年のお話です。
当たり前のように捏造設定←スミマセン
苦手な方は ダメだ!な時点で離脱して下さいませ



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牧紳一は考えている。
校門を出てから結構真剣にあれやこれやと思考を巡らせてみたのだが、思い当たることは皆無だ。
部活でのヤツはここのところ絶好調だし……クラスでのことはわからないにしても、こうして約束通りに一緒に帰ろうとしてるってことは……?
駄目だ。どうにもわからない。
前を歩いている神宗一郎の不機嫌の原因が。




『 I・LOVE 』




前を行く背中が全面で不機嫌オーラを放ってくる。
つまり、原因はオレなのだ。
そこまではわかる。
ここで的外れな言葉をかけようものならコイツはチャリにまたがり走り去るかもしれない。
今日は何としても一緒に過ごしたい。
バレンタインっていうのも勿論だが、明日は朝練もないし久しぶりにのんびりできる。こんなチャンスを逃す手はない。
牧は意を決し声を出した。
「……なに怒ってんだ?」
「怒ってません」
それが嘘だとわかりすぎる声が答える。
歩幅を広げ神に並ぶと機械的に動かしている脚が眼に入る。除々に視線を上げていき今度は顔を捉える。真っ直ぐに前を見据えたままわずかに尖らしている口元を見た途端、笑いそうになったのを牧はこらえた。
ああ、なんだ……コイツは拗ねてるだけか。

「なぁ… どうした?」
「どうもしません」
「じーんー?」
「何ですか!?」
突っかかるような返事をよこす。
それを宥めてとんとんと背中を叩いても、触るなという意思表示か身体を捩って逃れようとする。
「神」
あきらめずにもう一度声をかけた。
背に手を置いたまま顔を覗きこむと、今度は少しの間うつむいて、それからちらりと牧を盗み見た。
「なんだ?」
「……」
「言えよ、なに怒ってる?」
「牧さん… 嘘つきだから」
「あ?」
いきなり嘘つきと言われても何のことだか合点がいかない。
怪訝な顔の牧に神は続けた。
「だって牧さんモテないって言ってたのに……」
視線は牧の手に下げられた紙袋に注がれている。
「これか……」
「オレ去年まで、真面目に信じてたのに」
「いや、コレは今までの最高記録だって! 今年は試合にもずっと出てるし、目立っただけだから」
「だから?」
「だから?って……」
勢いづいて神は思いつくまま言葉を投げてくる。
「特大紙袋にいっぱいって?それにちゃんとそういうの用意してるって?」
「コレは武藤がくれたんだよ!」
「またそんな」
「嘘じゃないって!! 牧用の袋な~って今朝渡されて……まさか使うとは思ってなかったぞ」
「使ってんじゃん」
神はむくれる。
「なぁおい、わかるだろ? こういうのは断ると後々面倒なんだって」
「断れなんて言ってません」
「でも怒ってるじゃないか」
「腹は立つんです」
「怒るなよ」
「怒ってないって言ってるでしょ!」
言葉を選びながらも、久しぶりに見るふくれっ面に牧はつい頬が緩んでくる。
海南バスケ部で先輩後輩の間柄になってからというもの、努めて気分的な部分を自分には見せないようにしていると感じていたから尚のこと嬉しい。
そんな牧の表情を見咎めた神がすかさず文句を言った。
「なに笑ってるんですか」
「笑ってない」
「笑いました!」
忍耐を放棄して、牧は声を上げて笑い出す。
それを見た神は絶句した。
「……何がおかしいんですか……」
「いや、だから……」
子供じみた顔をまだ見ていたくて、続きをちょっと仕掛けてみる。
「それにしたってお前もお前だろ?」
「何ですか?それ」
「お前だって俺の教室来た時に上級生のお姉様からチョコ貰ってたじゃないか?」
「あれは…!」
いきなりの応酬に紅潮する顔をにやにやと牧は眺める。
「オレはちゃんと断りました! でも一緒にいた人達がヒロミだったかマユミだったかの気持ちを受け取らないってどうなの?応えるかどうかは別として受け取るのは礼儀でしょ?って」
「栗原の名前は里美だ」
「は?!」
「お前にチョコ渡したのは栗原で、名前は里美」
「どうだっていいんです!! そんなこと!」
牧は大笑いしながら神の肩を抱き込んだ。
「悪かったよ、もう機嫌直せ」
振り払おうとする腕を抑え込みながらくしゃくしゃと髪を掻きまわしては撫ででやる。
もがいてはいるものの妙に力ない様子に、見れば神も笑い出していた。
「な~んだ、だな」
「何です?」
「結果はお前もモテモテってことだ」
「牧さんほどじゃありませんから!」
「はいはい」






牧の家に着いて、まずは空腹を満たすことにする。
腹もふくれて機嫌も直ったのか、片付けている牧の側で神はさっきから興味津々に紙袋を覗きこんでいる。
「おい今日は? 泊まれるか?」
そんな様子を眼の端でとらえながら聞いてみる。
「ん? う~ん……チョコ持って帰ってこいって言われてるけど」
「薫さん?」
「うん、弟はチョコの運び屋だと思ってるからさ。でも実はお母さんも楽しみにしてるっぽい」
牧は笑った。神の家は女の権力が強い。コイツの忍耐強さは案外そういう部分に鍛えられているのかもしれない……というのは笑えない冗談だが。
「でも… ってコトは、チョコを持ってればあんまり怒られないで済むってコトかな……? 泊っちゃおうかな」
その分コイツもちゃんとしたたかだ。
「共犯になってやるよ。寝ちゃいましたって電話すればいいんだろ?」
神はただ笑っているが、それで決まりらしい。

「ねぇ、牧さん」
「ん?」
「俺が毎年薫ちゃんにチョコ取られちゃうから、牧さん自分のをわけてくれるでしょ?」
「ああ」
「さっきはゴメンナサイ。八つ当たりしました」
ちょこんと座ったまま、頭ひとつ下げる。
「いいさ。俺は嬉しかったから」
「え?」
「ヤキモチ焼いてもらえるとは思ってなかったからな」
「そう。問題はそこなんだよ~……」
「え?」
「複雑なんですよね……」
いきなりの展開に牧は頭をひねる。
「牧さんがモテモテってことには、確かに腹が立ちました…ちょっとだけ。 でも牧さんがチョコをたくさんもらったってことは、俺もいっぱい食べられるってことでしょ? これは喜ばしいことで……」
「なんだそれ」
そうは見えなくても神は存外なチョコ好きだ。反して嫌いではないがさほど得意でもない牧は、到底一人では食べきれないことがわかっているので、毎年助けてもらっている。
何を思ってか殊勝にもチョコに一礼して、神はぺろりとたいらげてくれる。
去年はつるんとした額にできたニキビが心配で、牧が量を制限したほどだ。
「究極の選択ってとこ?」
「…………選択、って …オレとチョコか?」
「うん」
「俺はチョコと同レベルなのかよ……」
「スゴイよね」
「スゴイ…のか」
微笑む神を前に、切ない気持が湧き上がってくる。
「はいはい、悪かった悪かったよ ……開けていいから、それ」
許可をもらって神の瞳がぱっと輝く。
丁寧に包みを開けて、贈り主がわからなくならないようメモまで付けてくれる一連の行動は、まるでどこぞのマネージャーだ。
「俺ももうすぐ終わるから、それ終わらせたら風呂入っちまえよ…… あーそれで…上…行かないか?」
「はい」
牧からのお誘いにもたった一言、事務的な答えが返される。



バレンタインってのは恋人同士の大切な日…じゃなかったか!? 
牧がついた小さな溜め息は、パッケージを開ける音に紛れて消えていった。







その夜のキスは ほんのりchocolate flavor
♡ Happy Happy Valentine!! ♡


2010/02/14
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ムリくり設定でスンマセン(笑)
小学生の時も神は洋酒の入ったチョコ食べて ほわ~~~っ ってなっちゃってたらかわいいなー♪
って思って、チョコ好き設定にしちゃいました。




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コメント
この記事へのコメント
バレンタイン更新ですね!

えーと、このお二人さんは
お互いにチョコはあげたりはしないんですかね?
甘いのは 本人 を頂くからいらないんですかね(笑)

・・・牧さん、おかえし たいへんですね!
それも、奥様のお仕事?(笑)
2010/02/14(日) 21:09:56 | URL | ポヨ #-[ 編集]
だからね!

神は牧さんがあんまし甘いの得意じゃないの知ってるから
「オレ、なにあげたらいいのかな……」
「おーまーえ♪」←キャラ違うがな!
みーたーいーなー(笑)
甘くなるハズだったんだってば!

と主張だけはしとこう……
2010/02/15(月) 19:54:57 | URL | ねこ #-[ 編集]
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