超絶遅速更新駄文置場 ときどき 日記
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春一夜
2009年04月05日 (日) | 編集 |
需要のないと思われるカプリング 牧×神 二本目です~(笑)





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CAUTION!!

大人表現アリ。
駄目だと思われる方は、ご遠慮下さい……





『 春一夜 』




今年の桜は短かった。
暖かくなるのが早くて、その上2~3日続いた雨にやられたせいだろう。今年限りの花なのに自分で運命は選べない、花にしてみたら随分と理不尽なことなんじゃないだろうか…… ぼんやりとそんなことを考えながら葉桜を見上げていた神は、同級生に声を掛けられて自転車を降りた。


新学期が始まった。
教室が最上階に移り3年になったという意識はあるものの、クラスの中は見知った顔の入れ替わりでさほどの変化はない。
だが部活になるとそれは一変する。
ひとクラス分に近い人数の新入部員を前にして、神は改めて自分の置かれた立場の重さをずしりと感じていた。
初め自分はその器ではないと思った。
同級生の遠藤は、昨年はスタメンでこそなかったけれど常にベンチで雰囲気を作り、下級生からの人望もあり本人も親分肌で、自分よりよほどキャプテンに適任だと思っていた。
高頭もそれは考えていたようだが、牧があえて神を推したらしい。
牧が言うならばと高頭もすんなりと納得して、神もその要請を受けた。

部活の間は必死だった。気負うつもりはなくても新入生に海南のバスケを見せたいという気持ちはやはりある。慣れた練習メニューだから特別なことは何もないが、身の引き締まる思いだ。
この中から何人使えるようになってくれるのか……厳しい選定が始まる。
去年牧はどうやっていただろうか? 
同じようにできるとも、する気もなかったが牧を始め去年の3年生は下級生の扱いが上手かったと思う。あの野放図な信長を信頼に足るチームメイトにまで育て上げたのだ。そして悪目立ちしがちな信長を上手に使いながら、おとなしい下級生にも満遍なく目を行き届かせていた。
やり残していることはないか、見落としていることはないか、神は何度も自問した。
部活終了後には高頭の元で今後の練習メニューなど、マネージャーも交えて軽い打ち合わせが行われる。特に新人の多いこの時期は、日々の結果を踏まえての次回案なので余計に時間が取られることは必須で、牧が中々帰ってこなかったのはこういうことだったのかということも改めて知った。
最後に神はひとりで体育館に残った。
コートに立ち、静けさを取り戻した空間をぐるりと見回してみる。
追いかけていた背中は、もうここには無い。
自分に付き合い、冗談を言いながら返してくれたパスも無い。
打ったシュートはきれいな弧を描き吸い込まれるようにリングを抜ける。
落ちてきたボールのバウンド音だけが、いつもより大きく感じられた。



大学生活が軌道にのるまではきっと色々と忙しいのだろう……牧は今日も不在だった。
逆に時々電話をもらったが、ついてない時とはそういうもので、いつも自分がいない時だった。牧は家族の迷惑を考えて10時半を過ぎると電話を遠慮する。自分も遅い時間に電話を掛けるのは憚られた。
会っていない。
家に来いと言われたが、何となくきっかけが掴めない。一緒に時間を過ごさないとこうもすれ違いになるのかとやりきれない気持ちがあふれ出しそうになる。
こうしてまた一日が終わる。

電話には牧の母が出た。
「ごめんなさいね、今日もいないのよ~。遅くなるとは言ってたけど……」
「いえ、じゃあまた掛け直します……」
今日も駄目だろう、そんな気がしていた。
受話器を置こうとする神に牧の母が声をかけた。
「待って、宗ちゃん!今からうちに来れば? 私は出なきゃならないけど、ここで待ってればいいじゃない」
そうしたい、と思う。それでも自分達のことを黙認してくれている人の好意には甘えてはいけない気がした。
「いえ、急ぐ用事じゃないから……ありがとうございます。また電話します」
牧の顔が見たかった。 声が聞きたかった。
大学に行ってみようか、家の前で待っていようかと何度も考えたが、実行できなかったのは自分自身も慣れないキャプテン業に必死だったし、新しい場所を確立しようとしている牧のテリトリーに断りなく入り込んではいけないような気がしたからだ。
顔を上げるとカレンダーが目に入る。
会えないまま、もうすぐ3週間が経とうとしていた。

昔からバスケが学業に障ることは許されなかったから、夕食の後はいつものように二階の自室にこもった。
やらなければならない最小限のことを済ませてしまうと、それ以上は何もする気が起きない。
立ち上がり読みかけの本を手に取ってもページを開く気にもなれない。
本を置き、どさりとべッドに身を投げ出した。
ちゃんと寝ているはずなのに頭が重い。寝覚めはいつも不快だった。
溜まり始めた熱を追い出したくても自分では駄目なのだ、いつも空しさと物足りなさと治まらない欲求が残るばかりだった。
温かくて大きな手と自分を呼んでくれる声と…… 牧に触れて欲しい。
枕に顔を埋める。
「牧さん……」
もうダメだ。 たまらなくなってがばと身を起こす。
顔が見られるなら、会えるならもう何でもいい。思考に全部蓋をして神は部屋を飛び出した。
階段を駆け下りて玄関でスニーカーをつっかけていると母親が居間から顔を覗かせた。
「宗ちゃん? どこ行くの」
「牧さんとこ!」
振り返りもせずに答える。
「ちょっと宗一郎…」
「ほっときなさいよ。 ほら、宗はプレッシャーに弱いから」
姉の声が聞こえた時には玄関を飛び出していた。

全速力で走り続け牧の家の前までやってきたが、やはり目に入ったのは人気のない暗いままの家だった。
はぁはぁと門扉に手を付いて神は呼吸を整える。まだ夜も早いらしく時々通りかかる人の視線が突き刺さって、急に後悔の波が押し寄せてきた。
…………馬鹿みたいだ。
牧の部屋の窓を見上げる。
大丈夫と言っていた。けれど牧のような男は周りが放ってはおかないだろう、あんなに人を集めやすい人はいないと思う。
このまま……
あの部屋に上がることはもうないと、覚悟しなくてはならないのかもしれない。
胸に重い痛みが広がっていく。
……それでも自分は普通にしていなくては……
帰ろう。 言い聞かせるように神は歩き出した。

「神」
焦がれた声を耳が捉え、振り返ると同時に走ってきた牧に腕を取られる。
「来てくれたのか ……どうした?」
顔を見て何となく悟ったらしい。牧はそのまま腕を引っ張って家に入り、バッグを投げ出して神を抱き寄せた。
驚いたように一瞬身を硬くして、それから肩にぎゅっと顔を押し付けてくる背中を静かに叩きながら話しかける。
「神…… 悪かった」
……そんなことをされたら涙が出そうだ。
かがむようにして牧の胸に顔を埋める。
「ん?おい …泣いてるのか? 何かあったのか?」
慌てて聞いてくる声に、神は首を振った。
「……泣くわけない」
こもった声が僅かに震えていたのを、牧は聞かなかったことにした。




神が落ち着くのを待って、牧の部屋に上がった。
長い付き合いの中でいつの間にか暗黙のルールのようなものができていて、牧の部屋だけが二人に許される場所だ。
ドアを閉めるのも待てずに唇が重なった。
滑り込む舌の感触が、押し込めていた感覚を覚ましていく。
今は我慢しなくてもいいという思いが神を大胆にさせ、牧の髪を乱すのも構わずに頭を引き寄せ、一時でも外すのを惜しむように舌を絡めて口付けを深くしていく。
それに応えながら、牧も神に対する渇望と執着の大きさを思い知った。
足に当たったベッドに倒れ込み、剥ぐように服を脱がせてから全身をぴたりと重ね合わせるように抱き合った。
昂っている部分が擦れる度に、それの生み出す快感がぞわりと背筋を上ってきて、時折漏れる声が更に先を急がせる。
神の身体を這い回る手は確かめるように小さな孔にたどり着く。そこは触れられて縮み、やわらかく宥められて牧の指を受け入れる。
既に先端を濡らしているものの滑りを借りながら少し進んでは止まり、馴染ませてはまた進む。先を期待すると退き、入り口近い壁を解すように充分に動かしてからまた深く入り込んでくる。
「あぁ、も…… 早、く」
完全に記憶を取り戻した身体は、その先を欲している。
腹に感じる牧は熱く滾り、それを手にしたくて神は駄々を捏ねるように首を振り唇を引き剥がした。
「牧さん……触りたい」
牧は動きを止め名残を惜しむように唇をぺろりと舐めてから、次にふっくりと凝った丸い乳首を構い始める。
神の手は待ちわびた熱さを包む。掌に強い脈動を感じるそれを滑りに任せて擦り、先端と括れの部分をなぞりながら牧の形を確かめる。もう一度、更に一度とたどってきた動作を繰り返そうとしたところで押さえ込まれてしまった。
「それ以上はまずい」
牧は敏感な突起に歯を立て、同時に勢いのままに指を突き入れる。その瞬間びくりと大きな波が神の身体を走り抜けた。
「っ! あ……」
「……やっと、かな」
耐えているのだろう、牧の声も掠れている。
仕上げのように指を数回動かしてから抜き取り、身体を返そうとすると神は嫌がった。
「後ろ…やだ、牧さん」
顔を見ていたいと、潤んだ瞳が訴えている。
「間が空いたからこっちのほうが楽だろ、初めは… 我慢しろ」
言い聞かせてから柔らかく前を握りこんで這わせると、嫌だと言いながらも猛りを求めて尻が寄ってくる。
「息を吐けよ……」
時折背中を撫でゆっくりと進めると、小さな入り口は久方ぶりの侵入を受け入れるべきなのか迷うように少しずつ許していく。
「……ぁ…は…う」
「……大丈夫か?」
力を抜こうとする背中を抱き口付けると、神はこくこくと首を振った。
もどかしい速度で、それでも傷つけないように牧は慎重に進み一番の難関を通したところで動きを止める。最大限に拡げられた部分がひくひくと収縮する動きをダイレクトに感じていると、一気に血が集中してくる。
もう少し先の、神の口から甘さを含んだ声が洩れる一点を通過した時に時期を見た牧は、残りを納める勢いで押し進んだ。
「うー…… っ!」
下腹に力を溜め急ぐなと自分に言い聞かせて待つ、やがて硬直していた隘路はぴったりと牧に馴染み素直に快感を伝え始める。
引き絞られる感覚に耐えながら腰を引き、押し付けるように数回埋め込んだだけで戒めを解かれた神のペニスはぶるりと震え、あっけなく白濁を放っていた。

そこから先は夢中だった。余すところなく互いの肌を探り、今までを取り戻すかのように求め合う。腿をつたう残滓を見ても欲情し、どうかしていると思いながら歯止めが効かない。
気遣わなければと頭では思っていても無駄だった。神の全てが牧を煽り、伸ばした手が細い腰を絡め取る。
「う、や…っ! っあ!」
抗って伸ばされた腕が次には牧を掻き抱く。まるで貫かれ所有されることを望んでいるように離れまいとするその様が、牧を更に駆り立てていった。
快感か、苦痛か、神にはもう区別はつかない。墜落する感覚に必死に縋りつき、声をあげて果てた。
「…め! まきさんっ……あああっ!!」
のけぞろうとする身体を抱きすくめ、絡みつく灼熱の粘膜の中で牧も何度目かの頂点を迎えていた。





バタンと静かにドアを閉め、戻ってきた牧の姿を眼が捉えた。
「………さ…」
名前を呼んだつもりなのに掠れた音しか出ていない。
「大丈夫か? ……良く寝てた」
掛けられた穏やかな声にちりりと胸が痛くなって、ただうなずいた。
牧は神の前髪をかき上げるように額を撫で、手にしたコップを見せる。
「い……」
起き上がろうとすると身体がひどく軋んで、喉も眼も熱があるように腫れぼったい。
牧の手を借りて身体を起こしコップに唇をつけると、そのまま一気に水を飲み干していた。
「もっといるか?」
「ううん…… ありがとう」
神の頭を枕に戻そうとする牧に眼を向ける。
「ん? 何だ」
言うより先に手が動き、牧の脚に触れていた。
それを見て牧は笑いながら身体を移動させると、もう一度頭を持ち上げて自分の腿に乗せた。
「…甘ったれ」
頬を付けて布地越しにその感触を確かめるように掌を動かしてから、神は小さな安堵の息を漏らす。
そういえば、電話のベルを聞いたような気がする。
「さっき……電話?」
「ん? ああ、あれで起きたのか……おふくろからだよ、帰りは夜になるって ……それから説教された」
「え?」
「お前の元気がなかったから、いい加減に会いに行けとさ。俺がまだ寝てたら起こそうと思って電話したらしい」
見上げる神の瞳を覗き込んで牧は言った。
「……悪かった。実はな、監督の所へは挨拶に行ったんだが……練習は見ないで帰った」
神には牧の考えていることが分かるような気がした。
姿を見せれば全員が騒いで、集中が切れることになりはしないかと思ってのことだろう。たとえ結果はどうあれ、その心配りは嬉しかった。
「……牧さん、自分がどれだけ目立つかまだわかってないでしょう? 他から聞いて牧さんが来たこと、みんな知ってますよ」
「あ?」
「信長なんか、なんで顔見せてくれないんスか~って泣きそうな声出してた」
「……かえって悪かったか」
「ううん」
「それで……キャプテンはどうだ?」
神は少し考えてから答えた。
「つくづく牧さんのカリスマ性がうらやましい、かな」
「静かな海南もいいんじゃないか? お前らしい」
こうして話をしていると、全てが何でもないことのように思えてくる。自分の単純な思考にこっそり笑ってしまった。
「そうだ、それで」
思い出したように話を続ける。
「お前がゆうべ来て、泊まった話をしたらな」
「話し、た?」
「お前を心配してたからその方がいいと思って……変か?」
牧らしいと思う。
「そしたら夕食は一緒にってさ、引き止めておくように言われた。ついでに買い物も頼まれた、だから後で付き合ってくれ」
「ん……  あっ!」
慌てて起き上がろうとしたが身体がついてこない。
「どうした?」
「家に……」
「ああ、ついでに電話しといた。帰りもちゃんと送って行くから」
「してくれたの? お母さんなんて?」
「仕方がないとか…… まあ、大丈夫だと思うぞ」
改めて牧という人物を思う。思いやりがあって、そしてものすごく大胆だ。
「……ありがとう、牧さん」
「だから今日は時間がある。お前は?」
「平気、何もない」
「じゃあどうする? 何がしたい」
「バスケ!! 牧さんと!」
子供のようなまっすぐな反応に牧は笑った。
「わかった。あとで体育館に行くか」
「今日は使えないって…… だから休み」
「じゃあ公園だ」
「うん」
神の髪をゆるゆると掻き回しながら牧はしばらく何かを考えていたが、やがてぽつりと言った。
「本当はな……嬉しかった」
「え?」
「お前はしっかりしてて、何もかもソツなくやっちまうタイプだから、正直俺がいなくなっても、何ともないんじゃないかと思ってた」
神はじっと見つめている。
「悪い ……お前が大丈夫じゃなくて、俺は嬉しかった」
自分が牧を頼りにしていることが、牧には嬉しいことなのか? それは……自分と同じ思いをしていたということなんだろうか?
見つめ続ける神の視線を牧はやわらかく受け止めている。
「なぁ……お前はそうやってじーっと見つめてくるだろ? 昔はそれが苦手でさ」
初めての指摘に驚いて眼を見開くと、それそれ、と言われる。
「なんだか心を読まれるみたいで居心地が悪いっていうか……子供の頃なんか眼がでかいだけに涙でも溢れてくるんじゃないかとヒヤヒヤしてた」
「そんなつもり……」
「だろ? 要は一人であたふたしてただけなんだけどな。まぁそのおかげでお前が考えてることは何となくわかるようになった」
「牧さん……」
「そう思ってたのにな…… 悪かった、放っておいて」
重苦しい痛みが胸によみがえってくる。
「うん。全然ダメだった、自分でも驚いた ……俺、牧さんこそ平気だと思ってた」
「馬鹿 …そんなワケあるか」
牧をじっと見上げる。
言われるまで気づかなかったけれど、いつもこうしていたようにも思う。
牧を見て、追いかけて、だからバスケにも出会えて…… 自分には牧の手も声も、全てがなくてはならない物になっている。
「牧さん」
顔を廻らせて頬に置かれた掌に口付けると、答えるように軽く押し返してくれる。
「牧さん……」
神はそろりと身体を動かして牧の下腹に腕を回した。
「おい……」
腰に抱きつかれたらやっと治まったはずのモノが反応しそうで、牧は慌てて制した。
神がまた見上げてくる。
「牧さん……」
この声音が何を求めているのか、牧にはわかってしまう。
それでも気持ちは少々複雑だった。
5年前は胸にすっぽり納まるほどの小さかった子に今は見事に焚きつけられている。夢中なのは間違いなく自分だという自覚まであるのが、いささか悔しい。
悔しいついでに要求してやることにした。
「……何がしたい? ちゃんと言ってくれ」
「…………」
今度は神が詰まった。
意地が悪い。 何も言わなくても、いつもなら……
それでも牧のきまり悪そうな顔を見ていると、何とも言えない愛しさが湧き上がってきて、言葉がするりと唇を通っていった。
「もう一回 ……今度は、ゆっくり」
やわらかい視線が絡み合う。
牧は顔を近づけて聞いた。
「悪くないな。それから?」
「それから? ……バスケ」
「それは却下」
牧の手が布団に潜り込んできて神の腹に触れる。
「その前に何か食おう。お前の腹、まっ平ら…… いや、抉れてんじゃないか?」
「……うん」


春の一日は始まったばかりで
急ぐことは何もなかった。

牧は横に身体を伸ばし、神の望む通りに ゆっくりと抱き締めた。










2008/05/16
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えーと……神がエロ小僧でごめんなさい(; ̄▽ ̄)
でも牧さん相手にはこれが標準装備です(当社比・笑)
とりあえず「2本目行っとこう」で書かせて頂きました。
が、この先はあるのかなぁ…… まぁ、気持ちのおもむくままに。
読んで下さってありがとうございましたm(_ _)m





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