超絶遅速更新駄文置場 ときどき 日記
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岐路
2009年04月04日 (土) | 編集 |
なぜ今、SDなのか?

うっかり読んじゃったからです(笑)
久々 やめられないとまらない 漫画でした。
最初はあんまりカプ発想がなかったんですが
腐女子たるものそれではイカン★と妄想して……
牧×神ですよ( ̄m ̄)♪
これきり妄想になるか、続くのか自分でもわかりませんが
とりあえず「1本いこーか」で書かせて頂きました。





***************************************








CAUTION!!

周囲から「えっ!?」と耳を疑われたカプリング 牧×神 です。
大人表現アリ。
駄目だと思われる方は、ご遠慮下さい……




『 岐路 』





放課後、牧が二年生の教室を覗くと、まだ残っていた全員の視線が窓際の席に向けられた。
そのざわつきに帰り支度をしていた神が顔を上げる。
牧の姿を認めて一瞬驚いた表情を見せたが、大きさを感じさせない素早さで机の間をすり抜けて入口までやってきた。
「どうしたんですか?」
「……少し付き合えるか?」
最上級生の牧がここまで来ることは滅多に無い、それに今は期末試験の真っ最中である。
怪訝な顔に牧は諦めたように言った。
「すぐに帰るか?」
「ううん、大丈夫。鞄取ってきます」
らしからぬ遠慮が気になって、神は思わず答えていた。

牧の背中を見ながら歩く。
神は少し猫背だ。母や姉からはしょっちゅう注意されるが、そうするとあらゆる出入口で額が危険にさらされる。それにあまり大きくない方が良い時だってあるのだ……
方角から体育館に行くのかと思っていたら、牧は体育館横の脇道を上がりグラウンドが見下ろせる土手へとのぼって行った。
サボって昼寝をしに来る格好の場所を、授業態度は至極真面目らしいこの人が知っていたという、考えてみれば当たり前のことに感心していると立ち止まった牧はその場にどさりと腰を下ろした。
「牧さん?」
屈んで顔を覗きこめば、隣を指差される。
もしかしたら自分があまり聞きたくない話なのかもしれないと観念して、神は言われた通りに座った。
いつもならサッカーや陸上部の連中が走り回っているグラウンドも今日は4~5人の姿が見えるだけだ。勉強する必要のないヤツか、それともさっさと諦めたヤツかは分からないが……




牧と神との付き合いは短くはない。
子供の成長ではよくあることだが、神も後からぐんと伸びたクチで、小学生の頃は前から数える方が早い小さい子供だった。
顔つきも優しく女の子と間違えられるほどの可愛らしさが災いして、6年生になったばかりの頃いたずらされそうになったことがある。幸い未遂に終わったが、連れ込まれた公園で声も出せずにいた時、偶然やってきた牧に助けられて以来の縁だ。
その事件がきっかけで神は牧に憧れ、大きくなりたくてバスケットを始め、それから5年の月日が流れた。
いつしか感情は変化をみせて、3年目の冬に初めて互いの肌に触れた。
それは今でも続いているけれど、並び立ち、同じ物を見つめ、歩いてきた高校生活はあとわずかで終わろうとしている。




「昨日な」
隣からの声に物思いから戻される。
こちらを見ないまま言葉を探すように牧は話している。
「……考え始めたら、収拾がつかなくなった」
神も牧を見ない。目はグラウンドを動き回る人物を追いながらも、段々と自分の身体が固まっていくのを感じていた。
「俺が卒業して…… そうすると今まで通りには会えなくなる」
それから? 神は膝を抱え直す。
「なんたって一年坊主になる訳だし、最初のうちは自由もきかないだろうしな」
それから? 目を閉じた。
「……今まで通り来てくれるか? 家に」
え? 耳に届いた言葉を確認したくて横を向くと、牧とぱたりと目が合った。
「お前はそんなに今と生活パターン変わるわけじゃないだろ? まあ後輩の面倒を見る量は格段に増えるけどな ……駄目か?」
「牧さん……」
「いや、毎日会ってるのが当たり前だったから、接点が全くなくなるってことにゆうべ気が付いてさ、焦った焦った」
言いたいことは終わったのか、後ろ手を付き空を仰いだ表情がやわらかい。
神は抱えた膝に頬を乗せたまま、知らないうちに詰めていた息を吐き出した。
「牧さん……ニブすぎ」
「あ?」
「牧さんが三年になってから、俺はずっと考えてたのに…… なんで今なんですか?」
「本当か?」
真面目に驚いている牧に腹も立ってくる。
「知りません」
「神? なぁ、悪かったって」
宥めようと牧がそろりと手を伸ばすと、神はちらりと睨み返す。
「毎日会えなくなって、俺が大学に行くまでの一年で牧さんに恋人ができて、それでお終いになっちゃって……そう考えてた自分が馬鹿じゃないですか」
「おい……俺はそういう男なのか?」
飛躍した妄想に絶句する。
「だって牧さんモテるから」
そう言って笑った顔は寂しそうだ。 
「そんな顔するな…… 弱いんだよ、その顔」
伸ばした手で頭を撫でると、素直な髪が指の間にすべり込む。
グラウンドから聞こえる声に、牧は手を引いて座り直した。
「大学が落ち着いたら家を出るつもりだから、それまではもうちょい我慢してくれ……不自由だけどな」
「海南大に行くのに家を出る必要があるの? っておばさんは言ってるでしょう」
「……お前は誰の味方なんだよ」
二人の口から溜め息が洩れる。
「でも……これからどうしたら、いいのかな……」
「うん? 聞かれたら隠すつもりはないんだが……そのあたりの駆け引きはあっちが上手ってことか? 絶対に突っ込んでは聞いてこないし、現にお前は今でもおふくろのお気に入りだし」
「牧さん家に行くと、良く買い物に行きましょうって誘われるけど」
「だろ? で、さっさと付いて行くし」
「牧さん帰って来ないから、荷物持ちに……」
学年の用事で残ることになり、先に帰した神を偶然帰宅していた母親が連れ出して、牧が帰った時には家はもぬけの殻だったことが何回もある。

牧の母は医師である。
勤務医なので家にいないのがあたり前で、昔から週に4、5日通いのハウスキーパーを頼んでいる。子供のころは父か母が戻るまで一緒にいてくれたその人も、牧が大きくなるにつれ、夕食の仕度を済ませると帰宅を待たずに帰って行くようになった。
だから牧はその外見に似合わず、割合とマメに家事をする。
夕食は作ってもらっていたが、空腹を覚えれば夜食は自分で何とかした。
一人っ子の牧を兄のように慕う神はいつでも歓迎され、通う中学は違っても3日をあけずに牧家を訪れていた。
帰りを待ち勉強を教えてもらったり、公園で遅くまでボールを追いかけたり、泊まることも珍しくなかった。
初めての時も牧の部屋だった。
短くはない年月……当然、知られていると思う。
細心の注意を払っても隠せるものではないだろう、何と言っても相手は母親だ。
大体が医者なので、中学生になった牧を掴まえて性教育らしきことをきっちりと施したほどの人物なのだ。
それなのに神とのことを訊かれたことは一度もない。牧にはそれが腑に落ちない。
かといって欲望を押さえ込めるほど枯れてもいない。
「ま、まだしばらくは様子見だな」
「牧さん……」
話はいつもこうして途切れてしまう。
運動部に所属する限り問題を起こす訳にはいかず、外では滅多なことはできない。
当然ながら学校でも二人きりになることはほとんどない。自然一番都合の良い場所、牧の部屋で、が続いている。
他に方法がなくても、どうしてもそれが神を後ろめたい気持ちにさせていた。

「そろそろ行くか」
そう言って立ち上がったものの歩き出そうとしない牧を見ていると、なんともバツが悪そうな顔をしてぼそりと口を開いた。
「……寄れないか?」
「試験中、なのに?」
悪戯を咎めるような口調で、神は言ってやった。
「昨日からずっとお前のこと考えてたんだから…… 察してくれてもいいだろ?」
素直に「うん」と言わないのは牧の困った顔が見たくなったからだ。同じことを望んでいるのに…… でも自分も限界だと諦める。
「行く、行きます」
「試験中なのに?」
返した答えに驚かれるなんて…… その気にさせて、意地が悪い。
「牧さん……」
神の声に不穏なものが混ざったのを聞き逃さず、慌てて牧は機嫌を取った。
「悪かったよ ……行こうぜ」


駐輪場に向かっていると、一日一聞、聞かない日はない声に呼び止められる。
「牧さ~~ん!神さ~ん! 練習っスかぁ~~?オレもオレもっ!!」
思わず笑いながら神が返す。
「練習はないよ、ノブ」
飛び跳ねるように駆け寄ってきた清田を前に、牧は噛んで含めるように言って聞かせた。
「お前、ちゃんと勉強しろよ。宮が心配してなぜか俺に訴えてくるんだ」
勉強の話になると清田は急に大人しくなる。
「それにこの前、すれ違いざまに現国の山下先生からお前に勉強するように言ってくれと頼まれた……コラ、よそ見するな」
「へ~い…」
「何で俺がお前の勉強まで気にしなきゃならないんだ?」
「や、平気ッス、心配御無用! 泥船に乗ったカンジで!」
「……大船……」
二人から同時に指摘される。
「え! あ、あははははっ」
「笑ってごまかすな!」
「だって~」
清田はあからさまに口を尖らせ不満顔だ。
「何だ」
「バスケの方がぁ~…面白いし……」
段々と声が小さくなる。
牧はやれやれという顔をしてから、ぐっと声を低めた。
「よ~し、わかった。じゃあ赤取ったらスタメンは外す、覚悟しとけよ」
「えーーー!そんなぁぁぁっ!!」
表現豊かな下級生は10歩は後ずさり、慌てている。
救いを求めて神を見ても、ニコリと微笑を返されてしまった。
「ごめんね信長、今日は乗せてってあげられないよ」
「や……いいッス。オレ、ソッコー帰って勉強…します……」
さっきまでの元気はどこへやら、肩を落としてとぼとぼと引き返す姿をかわいいなぁと思って目で追っていると、隣から咳払いが聞こえる。信長が自分に甘えるのが気に入らないらしいのだ、牧にだって同様に懐いているというのに……
「牧さん……」
「何だ」
この人もかわいいなぁと堪えきれずに神は笑った。
「ううん、行きましょうか」




牧の家は学校から15分ほどの住宅地にある。
自転車を押しながら歩いていると、突然思い出したように牧の足がぴたりと止まった。
神にはすぐに理由が分かった、日課にしているシュート練習のことだろう。
今日の分はとっくに諦めている。拘束のように日々繰り返す積み重ねが大切なのは真理だが、長く続けていくためには無理をしないこともコツなのだと、この二年間で学んだ。
からかうように質問してみる。
「戻ってもいいんですか?」
らしいと言うのか、牧は真剣な顔で考えていたが、やがてすまなそうに今日はあきらめてくれ、と言った。
「今やったって入りませんよ、多分ね」
神の言葉に牧は無言だ。
歩幅が少し広くなったのはどちらが先だったろうか。
「明日で試験もおわりだし…… じゃあ明日は付き合ってもらおうかな」
「ああ、わかった」


電話を借りて家に連絡を入れてから牧の部屋に上がっていくと、待ちわびたように腕が伸びてくる、それをかわして窓に寄り神はカーテンを引いた。
もう一度伸ばされた腕に、今度は応えてすんなりと捕らえられる。二週間と空いている訳でもないのに、いつも久しく触れていなかった気持ちになるのはなぜだろう。
今は我慢をしなくてもいいのかと思うと、ただ先を急ぐばかりだ。
キスをしながら早く肌に触れたくて、神は牧のシャツを引っ張り出そうと、牧は神のボタンを外そうとした。その勢いでガチと歯が鈍い音を立てる。
「イテ」
神も唇を押さえて痛みをやり過ごしている。
「急ぎすぎだな。 悪い……切れたか?」
苦笑して手を伸ばし、触れると神がちろりと指先を舐めた。
吸い寄せられるように唇が近付く。
ベッドに腰を下ろして口づけを深くしていくと、肩に置かれていた手が首に回り、二人して柔らかな布に倒れこんだ。
空気を求めて顔を背けた神の首筋に舌を這わせながら牧は肌を探っていく。
やせて見えるが、神はしなやかで綺麗な筋肉を持っている。
以前もっと大きな筋肉を付けたいと筋トレのアドバイスを求めてきた時、牧だけでなく、いつもなら他人の個人トレーニングには口を出さない高砂にまで勿体無いからやめろと反対されていた。重い筋肉はスピードを殺す、速さを求められるアスリートの筋肉は強靭で柔軟な物が一番良い。
ボタンを外しシャツを脱がせる。見慣れた肌をなぞるように、掌を移動させて下着の中に滑り込ませた。
「牧さん、牧さん……」
うわごとのように呼ぶ口調は小さかった頃を思い出させて、牧はことさら丁寧に神に触れていく。
「牧さん……」




牧はいつでも優しかった。
おそらくはあの未遂事件が原因なのか、神は他人の肌に触ることができない時期があった。
中学でバスケットを始めて、それに気付いた。
基礎練習ばかりだった頃は良かったのに試合形式を取るようになるとまるで駄目で、触れる、と思うとすくんでしまい身体が全く動かない。
牧と一緒にバスケットがやりたかったのに、バスケを始めたことをあんなに喜んでくれたのに…… どうしたらいいのかわからなくなって、神は牧に泣きついた。
一通りの話を聞いてから牧は言った。
「俺には平気でくっ付いてくるじゃないか?」
指摘され、神も不思議そうに首を捻っている。
触れる、と言ってもバスケの場合は体当りみたいなもので、チームメイトとの信頼関係ができてくれば克服できるのではないかと牧は言った。
「今は気にしすぎて過剰反応にもなってるだろうし……それでも駄目ならおふくろに診てもらえばいいさ。ゆっくりで大丈夫だから、焦るなよ」
牧の言葉はどんな薬よりも効き目があった。そう言われただけで本当に大丈夫に思えてきて、気持ちも軽くなる。
それはちょうどバレンタインの時期だったと記憶している。
チョコの個数から女の子の話になり、触れる話に戻ってキスの話に発展して、神は当たり前のように「牧さんとならできる」とにっこり笑って言ってのけた。




「あ」
ぴくりと震えがきて、声があがる。
「何考えてる?」
もう一度乳首を摘み取るように転がされて、神は息を詰めた。
「ううん……なんでもない」
習慣のように口を塞ごうとする手を押さえて、牧は唇を啄ばむ。
「声、大丈夫だから……たまには聞かせろ」
そう言って足を深く絡ませていくと、硬度を持ち始めたモノが腿に触れた。
「だって……いやだ」
「何で」
逃れようとする身体を押さえ込み、さらにぴたりと腰を密着させると神は出しかけた声を飲み込んだ。聞きたいなどと言われれば余計意識してしまう、自分でも自分の物とは思えない声を聞かれるのは、恥ずかしい。
「まき、さん」
この声が牧にはたまらない。
「もう一回」
「牧さん……」
唇を指でなぞればそれを要求と受け取り神は口中に含む。舌を絡めて牧の指を丹念に舐めながら、押し付けた腰が刺激を求めて揺れ始めている。
「神」
指を動かして舌を構う。この温かくて柔らかい塊が体内の感触を連想させて、牧は自身に凝集してくる血を意識し、急ぐなと自分に言い聞かせた。
口から指を抜こうとしても、まだいやだと瞳が訴えている。言い聞かせるように唇の端を親指でつつき、キスを仕掛けながら指を引き抜くと濡れた唇が夢中になって吸いついてきた。
指先で感触を楽しんでいた神の舌が、今は自分の口の中で動いている。いつからこんなキスができるようになったのか…… そんなことを考える余裕も段々となくなってきた。
身体をずらして腋下から胸に舌を這わせていく、意思を持った舌に乳首を強く掠められる度にぴりりとした震えが神の身体を走り抜けた。
「あ、イヤだ……」
「今のはいいのイヤだな」
「え?」
繰り返し襲ってくる波に、言われていることが理解できない。
「なに……?」
「これは?」
舌全体でなぶられてから、尖りきった先端に向かって歯を滑らせると短く叫ぶような声が上がった。
「や!だ」
「うそつき」
「だっ…て、ダメ」
からかうように同じ行為を続けようとする牧の頭を抱き、胸に押し付けようとする。
「これじゃあ止めて欲しいのかやって欲しいのかわからないぞ」
笑いながらやわらかく脇腹を撫でていた手を回し強く抱き締めると、既にぬめりを帯びた神のペニスは牧の腹筋に擦られ、その刺激に溜め息ともつかぬ声が漏れた。

「前は身体も小さかったからさ、無理なことやイヤだって言うことはしないって決めてたからな。お前のイヤが聞き分けられるようになったって話だよ」
「そんなの、嘘、だ……」
「たいていはGOサインだけどな」
牧は笑う。
脚を開かせて身体を入れ、先走りを掬い取るようにしながら、呼吸に合わせて蠢く小さな窪みに注意深く指を埋め込んでいく。無意識に逃げる腰を引き戻すと、牧の名を呼び神が手を伸ばしてくる。
それを握り返してやりながら、さらに奥へと指を進めた。
「牧さん……、牧さん」
「息吐け、痛くないだろ?」
思い出したように神は息を吐こうとするが、指の動きに反射的に息を詰めてしまう。
牧は握っていた手を解くと勃ち上がったペニスを捉え、先端を舌で擽ってから含んだ。
深く吸い込み刺激してやりながら内部の指を回すように動かし、慣らしていく。
「ふ……ぅ」
新しい刺激にくぐもった声が上がり、口の中のモノがぐんと体積を増す。
腰下に枕をあてがってさらに大きく膝を割らせ、入り口に指を遊ばせると湿った音が耳に届く。慣れてきたとはいえ牧を納めるにはまだ硬いそこに、今度は舌を這わせる。
「ぅぅ…ン」
小ぶりな尻を割るように押さえつけながら舌を進める。深く差し入れる度に収縮しようとする襞を指と舌とで広げていく。
長い付き合いだ、神のポイントは知り尽くしている。内側のそこを引っ掻くように擦り続けると耐え切れなくなった神は放り出された自身に触れたくて手を伸ばしてきた。
「待った、駄目だ」
「……だ、や…だ、牧さん」
「神、いい子だ」
外させた手で膝裏を持たせても、自分がどんな格好をさせられているのか、もう認識がないのだろう。達かせてくれる刺激を求めて腰を突き出して神はねだる。
「牧さん…… 牧さん!」
牧は下腹にぐっと力を籠めて耐えた。
「や…!牧さん、牧さ…、ダメ!もうダメ!」
「もうちょい、我慢しろ」
紅く色づき誘う部分に痛みを訴える屹立をじわじわと埋め、馴染むのを待ってから脚を深く抱えて一息に押し込むと、ビクンと背を反らせ声も出せずに神は逐精した。
荒い息遣いだけが耳に届く。
「……どうした? 今日は早いぞ」
これほどの心地良さを牧は他に知らない。隙間なく自分を包む熱い壁が、うねりながら時折びくびくと締め付けてくる。
乗りかかるように身体を移動させると接合がより密になり、神の口から小動物のような啼き声がもれた。
「牧さん……」
肌を求めて腕が伸びる。
抱いてやると少し落ち着いたのか、胸に額を擦り付けてくる。
「ん?動いてもいいか? 俺はまだなんだが」
小さく囁くと、神は頷く。
「もっと… 牧さん……」




目を開き、慌てて時計を確認する。8時を少しまわっている。
少しの間眠っていたらしい。
牧はそっとベッドを抜け出し、脱ぎ捨てた服を拾い集めた。
呼ばれた気がして振り返ると、寝返りを打った神の手が隣を探っている。
その場に立ったまま、牧はそれを見つめていた。


神が海南大附属に入学してからの二年間…… この二年を自分は決して忘れないだろう。
自分を慕っていつも側に寄ってきた神、それはずっと続くと何の疑いもなく信じていた。
バスケ部に入部したのも当たり前で、だからセンターが無理だと監督から手痛い通告を受けた時も当然泣きついてくると思っていた。気持ちの整理をつけるためにも自分の所にやってくると。
ところが神は慰めの言葉も意見も、何ひとつ求めはしなかった。自分だけではなく他の誰からも…… 
ひとりリングを見つめ、それから黙々とシュート練習を始めただけだった。

可愛いとしか思っていなかった神の、人並みはずれた強さを目の当たりにして牧は焦った。
その心の揺ぎ無い信念を見せられたような気がして、己を恥じた。
自惚れも甚だしい。
自らの意思で自らの道を切り開こうとしている、神は本当にバスケットが好きなのだと今更に悟った。
いつの間にか、それも、もの凄い速さで神は成長している。追いかけるどころか、置いていかれるかもしれない不安に駆られた。
この二年、それに負けまいと己を鼓舞してきた。
――――自分は、神の前を行く価値のある人間だろうか?



「なあ…… これからも一緒に走って行けそうか?」
側に寄り覗き込んだ顔は、あどけなさの残った見慣れた寝顔だった。









2008/03/23
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結構長め…だったでしょうか(笑)
読んで下さってありがとうございましたm(_ _)m




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2009/05/23(土) 02:28:09 | | #[ 編集]
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