超絶遅速更新駄文置場 ときどき 日記
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Re: 嶋と嶺と真田
2009年04月05日 (日) | 編集 |
このお話は 解凍X 管理人、ちろ様の書かれたssにコラボする形で(おこがまし~)
私がお返しに書いた物です。






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高嶺の元気がない、ように見える。
表面上はいつもと変わりはない。
ただ何となく……長年の付き合いというか俺のカンでしかないけれど、そう思った。


「なぁ嶺、どうしたん?」
声を掛けられて振り返った高嶺はちょっと眉を上げてから苦笑した。
「かなわないなぁ」
「ナンや」
「ん、まあね……」
それっきり何も言わずに俺たちは格納庫に向かった。




今日は幸い救難要請もなく、平和な時間が過ぎていく。
夜になって基地横でぼやっとしていたら見慣れた大きいシルエットが歩いてきた。
「はい」
差し出されたコーヒーの香が鼻を擽る。
「サンキュ」
壁に寄り掛かって黙って飲んだ。


「……不安でね」
ぽつりと高嶺が告げる。
俺は驚いて見上げた。
「ナンや……上手くいってんのと違うんか?」
「どうだろう……良く分からない」
困ったような顔をしている。
「分からんって、その、まぁ立ち入るつもりはないけど、他人事やな」
「他人事だよ……選ぶ権利はないからね」
小さな声で答えた高嶺の顔から眼を放さずに考えた。
真田隊長とのいきさつは詳しくは知らない。
それでも隊長の気持ちを俺は確信してる。バディを組んでる俺はともかく、安心して素を晒け出してるのはコイツの前だけだと思ってる。


「アホか」
拳固を頬に押し当てた。
「シマ」
「お前がそんなんでどうすんのや?」
俺は、おそらく隊長も、二人でのレスキューの時はお前が待ってる所に帰ろうと邁進する。戻るべき場所を目指して。
「あンなぁ……お前は目印のでっかい木みたいなモンなんやから、うだうだ悩んだりしたらアカンのや。どっしり構えとき」
たとえ色恋抜きでも、それがコイツだと思う。


「……分かった」
頬に当てた俺の手を外してじっと見返してくる。
俺が言いたかったことは、多分すべて通じてる。
「ありがとうシマ。でもさ、そうするとシマは鳥だね」
「ああ?」
ニコニコ笑いながら「ね?」などと同意を求めてくる。
「ナンでや?」
吹っ切るのが早いっつーか……何言うてんのや?
「だって色々な物を運んできてくれる。 あ、でもシマなら小鳥だね」
「オマエ……また小さいって言うたな」
「言ってない、言ってない。可愛いって言っただけだよ」
壁で背中を押して、高嶺は歩き出す。


中には愛しい人が居るんやな……
ジャマしてやろうと俺も後を追いかけた。








ちろ管理人様に感謝と愛を込めて

2007/02/08




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